Lehua Day(オヒアレフアの日)
ハワイ島の島花《オヒアレフア》。現在、環境問題などによって絶滅の危機にあるといわれています。そこでオヒアレフアを守る為に
ハワイ州は4月25日を《オヒアレフアの日》と制定しました。
また、ハワイ州観光局のHPにはオヒアレフアを保護する為、観光客に5つのお願いをしています。
1.オヒアを気にかけておく
カウアイ島で枯れているオヒアを見かけたら、拡散を防ぐために以下のコンタクト先に連絡をすること。
Kaua‘i Invasive Species Committee
メール: saveohia@hawaii.edu
電話: (808) 821-1490
2.オヒアを傷つけない
傷をつけると病原が入りこみやすくなるので、切ったり、掘ったりしないこと。
3.靴や道具を清潔に保つ
靴や道具に病原菌が付着している場合があるので、カウアイ島を訪れる時は消毒や洗濯をし清潔にすること。
4.洗車する
靴や道具と同じく車も洗車し、清潔にすること。
5.オヒアを動かさない
オヒアを動かすことで新しいエリアにも感染する恐れがあるので、許可なく持ち出さないこと。
《オヒアレフアの伝説》
オヒアレフアとは、ハワイ固有の樹木である『オヒア』と、そのオヒアに咲く花『レフア』を指しています。つまり、オヒアの花の名前がレフア。同じ植物なのにそれぞれに別の名前がある事が不思議ですが、実はこの名前の背景にはハワイの悲しい伝説がありました。(※口で伝える口承文化だったハワイでは様々な説があるようですが、その1つをご紹介致します)
昔、オヒアという美しい少年がいました。その少年を見かけて恋をした火山の女神ペレは、自分の恋人になるように迫ります。しかし、レフアという愛する恋人がいたオヒアはペレの申し出を断りました。それに怒ったペレはオヒアを1本の樹に変えてしまいました。オヒアを失ったレフアは毎日悲しみに暮れて泣き続け、町には雨が降り続けました。そんな様子を見てペレは、自分の行いを反省し、レフアをオヒアの樹に咲く花に変え、2人が永遠に共に過ごせるようにしました。
(他にはレフアの姿に同情した雪の女神ポリアフがレフアを花に変えたという説もあるようです)
しっかりとしたオヒアの木にフワッと柔らかく儚げに咲くレフアの花を見るとこの物語を思い出します。島では今でもレフアの花を摘むと悲しみの雨が降ると信じられているそうです。
大切な人との愛の象徴のようなオヒアレフア。これからもハワイ島で見る事ができるように大切にしていきたいですね。