奥野 克彦

Aloha
E Komo Mai Espoir

弊社は、昭和63年(1988年)創業で、現在33年目を迎えます。もう、20年以上日本とタイ(時々ハワイ)の往復をしています。
また、別事業としてのタイでの買い付けの仕事も有難い事に徐々に増えてきています。

沢山のお客様、スタッフ達、友人達、お取引様から、人生を教わりました。 私は、これまでに沢山の逆境があり、いろいろな事がありました。
特に逆境にある時には色々と考えさせられます。

売上減に悩んだ時には、税理士の先生に抜本的な業態転換のアドバイスを受けました。
東日本大震災の時には、タイの一般の大勢の人々から心温まる寄付を頂き涙しました。
タイの洪水で、被災して、私達の在庫と工場を失った時には、学生時代の友人達が高額なTシャツを買う事で私を支援して頂きました。
タイの縫製工場が火災にあった時には、お客様から激励のお手紙とお見舞いを頂きました。

そして、今回のコロナ禍では、マウイ島のアーティストのサバドさんに珠玉の言葉を頂きました。

マウイ島のアーティストのサバドさんによると行き過ぎた世の中に対するアンチテーゼとして、今回のコロナ禍は、警告を鳴らしているとの事です。

世の中がどんどんと便利になりました。その分、自然環境などがどんと汚れが進んできました。人間も実は自然の中の一部であることを自覚して、その調和を保つことが大切だと。

人との繋がりがだんだんと希薄になり、とげとげしい世の中になってきました。
世界中に大量生産された商品があふれ、伝統や文化に裏付けされた商品がすくなくなってきました。また、どんどんと忙しくなり、家族で過ごす大切な時間がすくなくなってきました。
そうした世界が今回のコロナで大きく変わろうとしてきました。

一度きりの人生を生きるにあたり、自分が生きてきて何をこの世に残せるのかと。それは、決して世の中を便利にする事が目標ではありません。
もっと人と人の繋がりを大切にする事、
色々な文化や価値を共有し尊重する事、
自然環境を大切に思う事

それらが、本来の目標だと感じさせられます。

遮二無二に、愚直に、努力し続ける大切さを教えられました

残された人生、そう生きたいと思います。